MITメディアラボのデジタル・カレンシー・イニシアチブへのIOTA財団の回答 – パート 1 / 4

補足説明
この記事は原題『Official IOTA Foundation Response to the Digital Currency Initiative at the MIT Media Lab — Part 1 / 4』の翻訳です。
ご参考までに公開します。必要だと思われる部分には言葉や構成を補っています。私の力不足のため、えいやで翻訳されている部分もあります。
トップ画像は『Official IOTA Foundation Response to the Digital Currency Initiative at the MIT Media Lab — Part 1 / 4』より引用しております。

投稿者:IOTA財団
投稿日:2018年01月07日

IOTA財団は、IOTAのプラットフォームおよび関連技術の開発を支援するために、2017年にドイツで設立されました。財団は、常に他の団体と協力しつつ目的の達成を目指してきました。しかしながら、IOTAプラットフォームが、過去数カ月に渡ってMITメディア・ラボのデジタル・カレンシー・イニシアチブ (DCI)チームによって継続的な批判対象とされてきたので、本稿をもって、その批判に対するIOTA財団の公式の包括的な回答といたします。

編者注:
4つのパートに分かれるこれらのドキュメントに含まれるすべての情報とリンクは、この記事の公開前にも知り得るものでした。ここに記載されている情報は、新たに明らかにされたものではありません。

このドキュメントはIOTA財団とIOTAコアチームの多くのメンバーによる集団的努力です。記事としてまとめた目的は、複雑で多面的な問題に色と文脈を追加することで、分散台帳技術(DLT : Distributed Ledger Technology)コミュニティ全体が、自分で情報の妥当性を決めることができるようにするためです。

概要

  • DCIチーム内の開示プロセスと利益相反に関連する諸処の疑問があります。
  • IOTA財団は、財団がデータマーケットプレイスの参加団体と正式な法人提携に署名したことを直接的にも間接的にも示唆したことはありませんし、そのような正式な法人提携は存在しません。コミュニケーションの透明性は、IOTA財団にとって非常に重要です。私たちは常に改善に努めており、社内のプレス・リリースのポリシーを見直し、将来同じような混乱が起きないように、より明確なガイドラインを設置する意向です。
  • 2017年10月に、ネットワークが未成熟である間、ネットワークを保護する特別なノードであるコーディネーターが、潜在的なセキュリティ脆弱性が確認された後に一時的にオフラインになりました。その問題が解決されるとすぐにネットワークは正常に再稼働しました。この出来事は、IOTAコミュニティに包み隠さずに伝えられ、IOTAのノード運用者たちの全面的なサポートと積極的な参加を伴いました。BitcoinやEthereumなどの他の知名度の高いDLTは、その歴史において同様の問題がありました。
  • 量子耐性トークン化されたプロトコルを実装する独特な数学的複雑さによる理由から、IOTAの秘密鍵はデジタル署名を作成するために一度使用したら、もう二度と使ってはなりません。IOTAチームは最善を尽くして安全な使用方法についてコミュニティーを指導してきたにもかかわらず、非常に多くの人たちが秘密鍵を再利用し、IOTAトークンの盗難被害者となる可能性がありました。このために、IOTAチームとコミュニティは難しい倫理的選択肢を迫られました。最終的に、私たちは、IOTAコミュニティとIOTAノード運用者たちの全面的なサポートと積極的参加を得て、盗難前に盗難されやすい資金を効果的に「凍結」することを決断しました。この「凍結」がなければ、これらのユーザーは悪意のある者によってIOTAトークンを奪われることを避けられませんでした。財団は、コミュニティと継続的コミュニケーションをとっており、所有権の証明に基づいて元の所有者へ凍結した資金を返還します。
  • IOTA取引が手数料無料であると言うことは純粋に意味論的なことです。IOTAの取引は、ネットワークにもマイナーにも取引手数料が支払われることなく、送金額と受取額が完全に等しい、という点で手数料無料なのです。電力消費量は実際上些細なものであり、これからもそうあり続けるでしょう。そして電力消費量は、実質的に熱力学の法則により発生するだけであり、手数料によるものではありません。
  • IOTAのハッシュ関数Curl-Pは、実用的な衝突を許容するように設計されています。IOTAプロトコルのセキュリティは、ハッシュ関数の一方向性のみに依存し、その衝突耐性には依存していません。Curl-Pの設計の背後にある理論的根拠は非常に複雑な問題なので、パート4で詳しく解説します。(一方向性: 計算は容易だが、逆関数の計算が非常に困難な関数。計算結果から元の引数を求めることが困難な性質をもつため、公開鍵暗号などに利用される。)

私たちはDLTコミュニティー全体とのディベートや議論を心の底から支持し、歓迎します。しかし、私たちは、その議論は建設的且つ協調的なものであるべきであって、相手を責め立てたり、ましてや人々を誤誘導する意図を持ってなされるべきではない、と強く考えています。

以下の記事では、DCIの報告書で提起さ​​れた各点について詳細に議論し、根底にある論題を深く検討しています。しかし、まずはIOTAとDCIの間の歴史を詳細に述べるのがいいでしょう。

4つのパートによって成り立っています。他のパートへのリンクは以下となります。
パート1(この記事です。)
パート2
パート3
パート4

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