IOTAエコシステムについての発表

この記事は原題『Announcing the IOTA Ecosystem』の翻訳です。ご参考までに公開します。必要だと思われる部分には言葉や構成を補っています。私の力不足のため、えいやで翻訳されている部分もあります。

IOTAエコシステムについての発表

『Announcing the IOTA Ecosystem』より引用

投稿者:John D. Licciardello
投稿日:2018年02月08日

はじめに

IOTAを取り巻く進捗と開発のペースは日々加速しています。私たちは、この成長し続けるコミュニティに確固たる「場」を与えるべき時期が訪れたと考え、今日、IOTAエコシステムを発表するに至りました。

IOTAエコシステムは、コミュニティの開発者、スタートアップ、愛好家、業界の先導者たちが世界中から集まり、分散型で非中央集権的な未来を創造することを目指して活動する場です。言い換えると、IOTA基盤の分散型オープンソースアプリケーションを開発する、developers.google.comのようなところと考えるといいかもしれません。

PoC、便利ツール、ライブラリ、学習リソース、メディアから慈善的取り組みまで、IOTAコミュニティに関連するあらゆる文脈から集まった全ての人々のための、出会いから、協力、学習、刺激、開発、製品化までを支えるプラットフォームを目指していきます。

開発資金

『Announcing the IOTA Ecosystem』より引用

強固なエコシステムの育成、拡大と維持には資金が必要です。大変ありがたいことに、先見性と懐の広さを持ち合わせたIOTAコミュニティからそれに必要な資金を集めることができました。

エコシステム開発基金(EDF)はコミュニティから自発的に生まれた取り組みの成果です。IOTA財団の設立とはまた別の形で、強固なエコシステム運営のためには基金設立が重要だと信じるIOTAコミュニティ数名の支援によってEDFは設立されました。多くの方々から寄付という形で集められたおよそ20Ti(当時の20万米ドル)は現在、数百万米ドルの市場価値を持つに至り、来たるこれからの数年に渡ってエコシステム支える大きな原動力となっていくでしょう。開発や先駆的取り組みには大小を問わずサポート姿勢をとり、将来にわたってIOTAの基幹技術の育成、革新と開発のための環境を支えていきたいと考えております。

IOTAエコシステムとEDFを語る時、資金の運用と管理、透明性と説明責任、また監査と評価に関する問題は、その目的成功のために避けては通れない話題です。随所随所に片付けるべき問題が多く残っていますが、現在はIOTAエコシステムとEDFの定義づけを体系化してちょうどそれらをまとめ始めたところにあります。IOTAコミュニティが私たちの活動拠点となっているため、コミュニティ内のもっと広範囲に渡って、私たちの考えが広まり、それに対する提案や意見交換などのフィードバックを頂きたく、今回このような形での発表に至りました。

目的

『Announcing the IOTA Ecosystem』より引用

IOTAアプリケーションを作りたい、実践者、開発者、愛好家、熱狂者たちを、営利・非営利、産官学問わず、経済のあらゆる側面から集めることで、IOTAエコシステムは、非許可・分散型技術による、包括的かつ柔軟性のある豊かな社会の実現への出発点となることでしょう。

現在、多くのコミュニティ貢献者が新しく様々なリソースを提供してくれていることを鑑みますと、それらを集合させ協力、学習、その成果の発表、評価と利用を促すような場を用意することは理にかなっていると言えます。さらにエコシステムが拡大し多くの人々が参加するに従って、信頼に値する情報と開発者を見つけられることはますます重要となることでしょう。オープンソースと非許可・分散型技術の理念に乗っ取って、私たちのエコシステムは協力的、包括的で非中央集権的なサービスを目指します。簡単にまとめますと、IOTAエコシステムはプラットフォームとして以下を提供していきます。

  • チュートリアル、ビデオ、インタラクティブな学習リソース。
  • ライブラリ、モジュール、セカンドレイヤーなどの開発リソース。
  • スタートアップと、専門的で信頼のできるIOTA開発者との出会いの場。
  • PoCレベルのものなど、ワクワクするようなアイデアを集めた記事やブログ。
  • ハッカソンなどIOTAエコシステム協賛のコンテストやイベント。
  • 社会や環境に優しい慈善的な活動の主催。
  • EDFへの申請者ポータル。説明責任・透明性への窓口。

EDFの役割はエコシステムに貢献する全ての活動に対する支援です。IOTAエコシステムの役割はその特性上、注力する分野を限られたものにすると言うよりは、かなり広範囲に渡っていくものになっていくでしょう。そんな中でEDFは業界と地域に囚われてはなりません。EDFのサポートは、IOTAエコシステムのどんな側面にも―教育、認知、公共事業、PoC、指導、慈善事業や開発だけに止まらず―、行き渡らせる必要があります。また、EDFは勝敗を決めることを目的とするというよりは、取り組みが共有され改善されていくための開かれた助け合える環境づくりを目指していきたいと考えます。そして、評価制度を採用することにより、集められる成果物の品質や信頼性は、コミュニティによってその貢献度が評価されることになるでしょう。

管理と運営

『Announcing the IOTA Ecosystem』より引用

IOTA財団がIOTAエコシステムを先導するとはいえ、私たちはその成長、管理と運営はコミュニティ主導にしていきたいと考えます。Tangleを直接利用した公開提案制度と公開投票によって、誰かの新しい取り組みをノミネートしたり、重要な決議に投票したりすることで、多くのコミュニティ参加者がエコシステムの成熟に貢献できるようにします。エコシステムの成長と拡大に伴って、私たちからコミュニティの方々に対して特定分野の管理、提案や新規設置を委任することもあるでしょう。

また、資金の運用方法に関するコミュニティの声が行き届くように、私たちはコミュニティ参加者がTangle上で直接そのプロセスを踏めるようなプログラムの作成に現在取り組んでいます。さらに、Tangle上で民主性を体現できる優秀なプロジェクトを、コミュニティによる投票形式で選ぶことができるようなコンテストを開催する予定です。詳細については調整中ですが、数ヶ月のうちに調整完了させたいと考えています。

透明性と説明責任

『Announcing the IOTA Ecosystem』より引用

IOTAエコシステムとEDFはその透明性と説明責任をコミュニティに対して持たなければなりません。分散型台帳は本質的に透明性があるものでありますが、IOTAは透明性と説明責任問題の解決をさらにたやすくするものです。

コミュニティの誰もがエコシステムの貢献者や成果物に対して、その質や信頼性について自分の見解をTangle上のトランザクションとして共有できるように、分散型評価制度を実装する予定です。これによりエコシステムにおける説明責任の所在を透明化し第三者による不慮な介入を不可能にします。

また、EDFの資金に関する同意書はTangle上に存在証明(Proof-of-Existence)という形で保管されます。こうすることである時期にどのような同意事項が存在していたかを誰もが確認できるようになります。これらを通し、EDFがEDFとその後援者からの基金の用途についての説明責任をコミュニティに対して負うことを保証します。

監査と評価

『Announcing the IOTA Ecosystem』より引用

EDF主導の取り組み・金銭的援助を一定の基準や指標を設けて測定することによって、その過程で生まれた成功と失敗体験が、将来のエコシステムやEDFの効率性やパフォーマンスを監査・評価する際に生かされるようにします。そしてそれら監査や評価は量と質の両観点から行われることとなります。これらのデータもTangleに共有され、誰もがその有効性について改善の提案や投票による決議に参加できるようにし、未来のエコシステムとEDFの沿革に携わることができることになります。

展望

目下はエコシステムのプラットフォームの開発段階にあり、私たちはコミュニティからの様々な考えや提案、疑問を共有できるようにしています。EDFへの申請も始まっております。また、申請は到着順に評価される形となります。重要なこととしてEDFの基金はIOTA財団の設立とは完全に分離した形で寄付されたため、活動を始める前に必要な法的手続きが現在法律家の指導の下で行われている段階にあります。これらは近い将来に完了することを予想しております。

エコシステムを構成するために必要なものは多岐に渡るため、IOTAコミュニティの誰もに貢献できる何かがあると私たちは考えております。EDFの援助対象となり得るかを一番簡単に確認できる方法は、まず自分で何かを作ってみることでしょう。具体例として、PoCメディアユーティリティツールチュートリアルなどの過去の作品を参考にしてみると良いかもしれません。エコシステムのために大きな働きをしてくれた貢献者にはそれ相応の表彰がなされ、彼ら活動継続に必要な金銭的援助も受けられることになるでしょう。

F6Sを通してすでに提出された100以上の革新的なアイデア、PoC、メディア、学習、ユーティリティ、チュートリアルや開発などはどれも大変感銘に値し私たちを驚かせるものばかりでした。次のステップに向けてIOTAエコシステムが踏み出せることを私たちは大変喜ばしく思っており、非中央集権的な非許可・分散技術の未来のためにコミュニティの皆様と活動できる日を心待ちにしております。

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