IOTAのプライベートトランザクションについての研究

この記事は原題『Research on Private Transactions in IOTA』の翻訳です。
ご参考までに公開します。必要だと思われる部分には言葉や構成(テーブルや網掛け等)を補っています。私の力不足のため、えいやで翻訳されている部分もあります。最後には訳者注が入っています。

投稿者:Laurence Tennant
投稿日:2017年10月23日

私は『IOTAという暗号通貨の匿名性の改善』という名の包括的なレポートを発表しています。プライバシーと匿名性に興味がある方は、それを読むことをお勧めします:

レポートで詳細に説明していますが、ここで重要なポイントをいくつか強調したいと思います。

IOTAの手数料ゼロは最も鮮烈な特徴です。この特徴から、IOTAが自由でプライベートな取引を提供する究極のプライバシーコインになることを期待している方もいるでしょう。しかし、IOTAにプライバシーを実装するには、いくつかの内在的障壁が存在します。期待できそうなアプローチには、コインと他のコインを混ぜる方法があります。とはいえ、手数料なしでは、攻撃を抑止することが難しくなります。攻撃には、シビル攻撃のような匿名性に対する攻撃、あるいはプロトコルを混乱させて他のユーザーに関する情報を盗み取ろうとする攻撃があります。

手数料ゼロの背後にあるのは、Tangleがトランザクションの承認作業をすべてのユーザーに分散させている事実です。Tangleは強力な計算力を持つマイナーに仕事を譲るのではありません。これは、高度な暗号計算(zk-SNARKSなど)を含むプライベートトランザクションの作成と検証に対するあらゆるアプローチが実用的ではないことを意味します。何故ならIOTAネットワーク上の大多数は軽量デバイスであり、それらの処理能力では高度な暗号計算ができないからです。

IOTAは分散された、または埋め込まれたプライバシーに関する困難を抱えています。しかし、トラストレスなオフ・レジャー・ミキシングは有望な解決策を提供します。BitcoinのTumbleBitのような支払いプロトコルの開発が大きな前進を示しています。何故ならスケーラビリティに影響を与えたり、コアコードベースに大きな変更を加える必要がないのにも関わらず、プライバシーが暗号的に保証されているからです。

IOTAの台帳に関する最も顕著な懸念は、iotaがAからBに移行した場合、ユーザーAがユーザーBに直接送金していることを実質的に確認できる点です。流通中のiotaの大部分は、いくつかの取引にまで遡ることができます。あなたが誰かにお金を送った場合に、IOTAの残高を調べ上げることは難しくありません。

トークンミキシングサービスはこのような場合に有用です。何故なら不確実性のレベルを台帳に追加することで、以前には不可能であったトランザクション間の所有権のリンクを切ることができるからです。シビル攻撃耐性の為に少額の手数料を課すことができます。この設定の欠点はトラストレスでないことです。この理由からTumbleBitモデルへのアップグレードは長い目で見る必要があるでしょう。

実用的なファーストステップ

セキュリティ監査が完了した後、IOTAトークンミキサーが公開されます。うまくいけば1ヶ月以内にプライベートなベータ版テストが完了します。IOTAの匿名性と代替性を向上させるための第一歩を踏み出し、将来トラストレスソリューションの基盤を形成することができます。

現在のミキサーの欠点にも触れておきましょう:IOTAではタイムスタンプが必須でないので、このようなサービスはまだトラストレスと成り得ません。悪意あるサービスの管理者は、ユーザーから資金を奪うことができます。ミキサーがユーザに署名した契約を発行することで、この恐れを軽減します。そして、IOTAがタイムスタンプを実施すると、トラストレスモデルへの開発が可能になります。以前のネットワークアップグレードでは、新しいトランザクション構造(下記参照)が導入され、次のIRIリリースでは、これらのタイムスタンプが先ずはテストネット上で展開される予定です。

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