メインネットでのリリースを控えるOysterに独占インタビュー

補足説明
この記事はIOTA HISPANOさんによります原題『Exclusive interview to the Oyster protocol team before Mainnet release』の日本語訳です。必要だと思われる部分には言葉や構成を補っています。
トップ画像は『Exclusive interview to the Oyster protocol team before Mainnet release』より引用させて頂いています。

 数週間前になるが、私たちはOyster Protocolにコンタクトを取り、彼らにインタビューできないか尋ねてみた。メインネットでのリリースを控えて日々仕事に取り組んでいる彼らにとってIOTA Hispanoの読者に彼らがやっていること、考えていることを紹介できることはいいことではないかと思ったからだ。Oysterは誰よりも早くTangleをバックボーンに採用してファイルストレージを実現しようとするプロジェクトだ。幸運なことに、このプロジェクトを追ってきたIOTA Hispano編集チームのNicolas Pedroso氏はインタビュアーを快く引き受けてくれた。

お断り:インタビューの中ではOysterがTangleにファイルを保存する計画の方向性などについても質疑応答がなされ、本記事よりもさらに厚い内容が話された。しかし、OysterのCTOはメインネットでの始動のために100%集中しており、メインネット始動直前となる本記事とメインネット始動後の次回に分けて公開することで合意した。そのため技術的な詳細については次回に公開する。

メインネット始動を直前に備える多忙なスケジュールの中、Oysterチームが、私たちのために時間を作ってくださったことをここでIOTA Hispanoを代表しお礼申し上げます。またOysterを私たちに紹介してくれたDennis Schouten、私たちを他のチームメンバーたちと繋げてくれたTaylor Frenchにも合わせて感謝いたします。

Daniel De Michele (Carpincho Dem)
IOTA Hispano コンテンツ部長
IOTA エバンジェリスト・ネットワーク・メンバー & エコシステム開発者
(2018年5月28日に記事を発表)

インタビューを始めるにあたってまずあなたについて教えていただきたいのですが。仮想通貨と分散型台帳の業界にはいつ頃から関わっているのですか?また、Oysterチームと共に働き始めたのはいつ頃からでしょうか?

Taylor: 仮想通貨に関わり始めたのは2017年の7月頃です。初めて買ったのはIOTAでしたね。IOTAを支える技術に惹かれました。毎日のようにIOTA Redditを閲覧している中で、ちょうどOysterプロジェクトについてのスレッドを立てたOysterのCEOであるBrunoに出会いました。それを見てすぐ、IOTAとOysterが手を組めばウェブ運営者やモバイル開発者がネット上でお金を稼ぐ仕組みを根本から変えられるかもしれないと思いました。2017年秋に記事を見てから、まずグラフィックデザインの仕事をBrunoに提供したあと、2018年の2月にはフルタイムで働いていたソフトウェアエンジニアの仕事を辞めました。

それではプロジェクトについての話に入って行きましょう。Oysterについてまず軽く教えていただけますか?今この時点でプロトコルの開発に携わっている開発者の規模はどれくらいですか?

 Oysterはウェブサイト運営者やモバイル開発者がネットでお金を稼ぐ仕組みに革命を起こす仮想通貨のプロジェクトです。また、安全で分散型のファイルストレージも提供します。Oysterプロトコルを介してIOTAのTangleにファイルをアップロードする際、ユーザーはノードとしてPoWを行います。こうすることでOysterプロトコルを実装したウェブサイト運営者やモバイル開発者はPearls(PRL)というOysterのトークンを稼げるようになります。Oysterプロトコルが使うのはウェブサイト訪問者の同意による未使用CPUの一部です。そのリターンとしてサイト運営者は広告なしでもサービスを提供できるようになります。ストレージのユーザーはOysterプロトコルを使ってファイルを安全に保管し、PRLを支払えば安全で匿名性のある分散型ストレージを利用できます。支払われたPRLはアップロードされるデータのマップ上に”埋め込ま”れ、あとでサイト運営者の売り上げの一部となります。

 Oysterネットワークが成長していくにつれてさらに多くの個人がアクティブなノードになると、Oysterの二つ目のトークン、Shell(SHL)の出番です。SHLを使えば、メッシュ状のOysterネットワーク上でデータのやりとり、個人によるISPのバイパス、ネットにアクセス、分散型アプリケーションの構築などを、大企業や政府による影響を受けずにできるようになります。

 現在のところ、8人がOysterプロトコル開発に取り組んでいます。また、TelegramのチャンネルやRaddit上でOysterに関する質問を受け答えするコミュニティマネージャーが複数人います。

Oysterはブロックチェーンを使わず、Tangleを使っています。バックボーンとしてTangleというデータ構造を選んだのはどういった理由からですか?

 厳密に言うとOysterはブロックチェーンを使っています。と言うのもトークンはERC20トークンとしてEthereumのブロックチェーン上で発行されるからです。ただ、Oysterプロトコルを介したファイルのアップロード先としては、IOTAのTangleに繋がっています。手数料なしで行えるトランザクション、要求するマシンパワーの低さ、スケーラビリティ可能な設計と何百万ものIoTデバイスを扱えるTangleは、真の分散・匿名型ストレージを実現するのにうってつけのデータ構造です。

2018年4月25日にプライベートTangleの開発を行なっていると発表がありましたが、IOTA財団のシャーディングやSwarm Nodeの実装に遅れが出た場合の対応策はありますか?

 IOTAがシャーディングやSwarm Nodeの実装に遅れが出た時のためのプライベートTangleです。OysterのプライベートTangleはOysterが実際に動くサービスであることを示すために使われます。IOTAがシャーディングやSwarm Nodeの実装を終えれば、メインTangleの方に合流します。

シャーディングはOysterにとってどうして重要なのでしょうか?

 Oysterは大量のデータを保存することになります。シャーディングしたIOTAのTangleにデータを保存できることはOysterにとって大きなポイントです。なぜならTangleにアップロードされる大量のデータの容量負担をノード間で分散させることができるからです。また、ファイル内のデータもシャード(分散)させてネットワーク上のノードへ分配します。こうすることで大きなデータがアップロードされるときの大きな負担が単独もしくは少数のノードに集中してしまうことを防ぐことができます。シャーディングが実装されれば、IOTAのTangleはとてつもないデータ量を驚くほど効率的に扱えるようになるでしょう。最終的にはシャーディングはIOTAにとって重要であるくらい、Oysterにもまた重要なことです。もしシャーディングが実現できないとなると、IOTAはIoTにおける現実的なソリューションとはなり得ません。というのもTangleに参加しうる小さなスマートセンサーの中には、ストレージ容量が小さなものも多く含まれるからです。

OysterとIOTA財団やコア開発者達との関係はどのようなものですか?

 IOTA財団の方々も私たちのプロジェクトを知っています。また、IOTAを採用したまだ数少ないプロジェクトとして励ましの言葉も頂きました。

Oysterが仮のTangleを開発していることについてIOTA財団の反応はどういった感じでしょうか?

 何も言われていませんし、聞かれてもいません。何か改善できることがあれば私たちの方からも貢献したいと思っています。 

最後に、メインネットでの始動を控える今、マーケティングの意味も含めてChrisさんの思うプロジェクトのこれからを聞かせていただけますか?

 とてもいい質問ですが、ベータパートナーとはプライベートな契約の元で、即時性や反応速度なども検証中ですのでまだメインネットについて何か話せることがあるわけではありません。ただ、ベータトライアルのユニーク訪問者数は月間200万を超えています。ですので、その規模の数を捌くためにどのようなインフラ整備が必要となるか見極めていくことは必要ですね。

インタビューアー: Nicolás Pedroso
IOTA Hispano editorial team

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