Green Protocolで知られるDarren Olson氏を独占取材

補足説明
この記事はIOTA HISPANOさんによります原題『Exclusive interview with Darren Olson (Green Protocol)
』の日本語訳です。必要だと思われる部分には言葉や構成を補っています。
トップ画像は『Exclusive interview with Darren Olson (Green Protocol)
』より引用させて頂いています。

 IOTAコミュニティではGreen Protocolで知られているDarren Olson氏は熱心なIOTA開発者として、長きに渡りセンサーネットワークからデータを集める類のIoTの活用法について取り組んできた。特に人工知能を備えたスマートIoTデバイスによるネットワークに力を注いでいる。彼は自分を「軍人」、「軍曹」、「コミュニケーションとIOTAのエヴァンジェリストアントレプレナー」、「教えることを愛す人」などと称し、IOTA Evangelist Networkにも所属している。
 
 Darren氏の活動はノードのハードウェア、モビリティ分野で特に活発であるので、IOTA Hispanoチームを訪問したDaniel Teslchow氏は、私たちの「誰を取材したいか?」との問いに彼の名を挙げた。
 
Daniel De Michele (Carpincho Dem)
IOTA Hispano コンテンツ部長
IOTA エバンジェリスト・ネットワーク・メンバー & エコシステム開発者
(2018年6月6日に記事を発表)

あなたについて教えてください。仮想通貨に触れる前は何をしてましたか?

 私は7人兄弟の大家族で育ちました。父がカナダ空軍に務めていたため、空軍基地をいくつも渡り住んでいました。空軍基地では戦闘機などのクールな軍用設備と隣り合わせで育っていくこととなります。自分が軍に参加していくことになるとは若い頃は全く想像していませんでした。19歳になり、私は海軍戦闘システム部でテレコミュニケーションの専門につきました。それらの仕事を通して、洗練されたコミュニケーションシステムの運用、維持、修理を学べたことはとても意義のあることだったと思います。また、暗号を知ったのもその時で、カナダの司令塔から別の船、航空機や潜水艦との相互通信を暗号化していました。軍での仕事を終えたあと、その経験を生かして23FMラジオ局のネットワークのチーフエンジニアを務めました。その後は工学系の大学生に再生エネルギー、IoTを教えていました。最近5年間はGreen Protocol Incという会社を立ち上げ、IoTサービスとコンサルを行なっています。
 

仮想通貨の業界にはいつ頃からどのような形で関わり始めましたか?

 2012年頃にビットコインを見つけた時に仮想通貨業界に関わりはじめ、「センサーからデータを掘り出してマネタイズできるようなIoT、センサーのためのブロックチェーンがあったらどうだろうか」と想像したことを覚えています。2017年6月にIOTAを見つけました。そのころはトロントのヨーク大学でブロックチェーンを学んでいる学生にサプライチェーンでのテレマティクスの利用例を実証したりしていました。
 

今のプロジェクトについて教えてください。どのようなことに取り組んでいますか?

 テレマティクスとスマートビルディングという2つのプロジェクトに取り組んでいます。テレマティクスはサプライチェーンに直接関わってきます。サプライチェーンのデータをGPSのデバイスに追加するための手段を開発しています。カーゴ、電車やトラックであれ、商品がサプライチェーンを流れていく中で、気温、湿度、船荷証券、信用状、証拠保全などを収集して、運送主、受取人、運送業者、保険業者、税関にとどまらず複数の関係者と安全に共有される必要があります。将来、手数料なしで、高速、スケーラブルな分散型ストレージを提供できるIOTAはこの領域に革命を起こすと信じています。
 

IoTデバイスに基づく新しい経済が実装されることの利益はどのようなものが考えられますか? なぜ企業のプロダクトに変革をもたらすのでしょう?

 「データは新世代の石油だ」と皆さんも聞いたことあるのではないのでしょうか? IoTデバイスは莫大な量の新時代の石油を生産し、今まで存在し得なかったビジネスチャンスを生み出していくことでしょう。実際のところ、データは全く新しいコモディティとなり、コンピューター技術の発展やビジネスがオンライン化し、センサーのデータ生産がますます進んでいくことになると思います。データが無数の方法で集められ、発掘され、利用し再利用されることは人類に価値と恩恵をもたらすでしょう。最終的には教育、健康、貧困の撲滅からスマートシティの建設まで様々な大きな問題の解決を手助けすることもできると思います。ビジネス面でもIoTの普及によって効率化やコストカット、予測保全、商品のライフサイクルの可視化などを可能にします。農業はIoTが革命を起こしうる業界のいい例です。IoTによって農家は土壌、水質、穀物や動物の状況など客観的に観測できるデータを自動収集できるようになります。また、農業の効率化、金融の最適化、生産性の向上などはデータ分析や機械学習と組み合わせることでさらにIoTの潜在的な能力を引き上げることになります。
 

モビリティにもその影響は及ぶのでしょうか?またそれはどのようなになるのでしょう?

 もちろん与えるでしょう。サービスとしてのモビリティは今すでにある良い例です。最近の自動車にはIoT、GPS、wifiといった通信の環境が必ず搭載されています。スマホとスマホの個人認証機能を組み合わせれば、駐車料金、通行料、ドライブスルーなどの支払いも可能にしますし、GPSによって現在位置を取得すれば渋滞や一方通行の検知も可能にします。自動車サービス、ライドシェア、自動運転車などと連携する街づくりが行われる中、モビリティ業界が変革するためにこれほど良い時代はないでしょう。
 

この変革期に最も恩恵を受けるのはどの業界ですか?

 消費者でしょう。買い物やマスメディアにせよ消費者はワンタッチでリアルタイムで情報を取得したり個人向けの機能を扱えたりする技術からすでに大きな恩恵を受けています。同じようにモビリティ業界にも恩恵はあるでしょう。スマホとIoTデバイスの連携の強化は大量のデータを生み出します。このデータは、さらなるイノベーションを促進するだけでなく、利用・分析され、業務の改善、効率化、都市生活の快適化などに応用されることでしょう。
 

どうして全ての企業がこの技術を実装する、もしくはその計画をすることに未だに至っていないのでしょうか? どのような欠点があるのでしょうか?

 セキュリティとプライバシーがその実装や計画の障害となっていると考えています。欠点としてはIoTを導入するために必要となるコストや複雑性、新しいマネジメントや業務スキルの要求レベルが高いことが考えられます。ほとんどの企業の経営陣はビジネスにおけるIoTの重要性を理解してはいますが、成功するために必要なカードが全て手元に揃っている自信がないのです。また、セキュリティに関連する技術も大きな懸念材料となっているはずです。
 

未来には期待していますか? また、もしよろしければ今考えているプロジェクトはありますか? その実現のためには何を待つ必要がありますか?

 未来には期待しています。私が特に熱心に取り組みたいのは、自分の知識を共有し自分より恵まれていない人を成功に導くことです。実際に手で触れたり見て学べるようなIoT Labネットワークを若い世代のために作って、彼らが将来のエンジニア、起業家、夢想家として活躍できるようなツールの提供を行なうなどして手助けできればいいなと考えています。何を待っているかですか? 私と一緒にそれを実現へと近づけてくれる気のある誰かとの出会いを待ち望んでいます。

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